リースリング(Riesling)は、アロマティックな白ブドウ品種で、
小粒で耐寒性があり、冷涼な地域でその良さを発揮します。

酸味が特徴で、辛口から甘口まで、幅広いスタイルのワインが造られます。
有名な産地は、ドイツやフランスのアルザス。
他にはオーストリアやイタリア北部、オーストラリア等でも栽培されています。

リースリングの主な特徴
酸味
リースリングの最も際立つ特徴は、引き締まった酸味です。
この酸味がワインに複雑さをもたらし、フレッシュで爽やかな味わいを実現します。
香り
リースリングは、華やかな香りが特徴です。
レモン、ライム、白桃、洋梨、ミント、ハーブ、柑橘類、花など、様々なアロマが感じられます。
ワインのスタイル
辛口、やや甘口、デザートワイン、発泡性ワインなど、様々なスタイルのワインが造られます。
熟成
リースリングは、熟成によって味わいが変化するポテンシャルを秘めています。
熟成により、蜂蜜やナッツ、石油などの香りが加わる場合があります。
土壌の影響
リースリングは、畑の土壌の特徴を強く反映する品種です。
例えば、石灰岩質の土壌では、酸味が際立ち、火山灰質の土壌では、ミネラル感が増します。
収穫量
リースリングは、ある程度の収量を多くしても、高品質のワインを造ることが可能です。
まずはリースリング有名産地、ドイツから見ていきましょう!
モーゼル(Mosel)
ドイツ北西部にある、リースリングの銘醸地のひとつ。
高い酸とキレのあるミネラルが特徴で、
青リンゴのような爽やかな果実味。ソフトで儚い、繊細な印象。

モーゼル川のドイツ国内部分の243キロに渡る流域のほか、
その支流、ザール川、ルーヴァー川流域に広がる一帯がモーゼル地方です。
半分以上が急斜面に位置します。

年間平均気温は約10℃と冷涼で、ドイツの中でも比較的冷涼な地域です。
モーゼル川とその支流の南向きの斜面がブドウ畑として利用されています。

川沿いの斜面は、スレート土壌で、太陽光を反射してブドウを温め、長い生育期間を可能にします。

ラインガウ(Rheingau)
ドイツ西部、ライン川の右岸に広がる、伝統と格式あるリースリングの銘醸地。
リースリングが全体の7割以上を占め、
クラシックな辛口から高貴な甘口まで、多彩なスタイルを誇る。

ふくよかな果実味と骨格のある酸が特徴で、
モーゼルよりも一段と力強く、堂々とした印象。
年間平均気温は約10.5℃。

ライン川が南向きに大きく湾曲する地域で、日照と反射熱に恵まれ、熟度の高いブドウが得られる。

石灰質やローム質、粘板岩など多様な土壌が複雑性を生み、特にシュロス・ヨハニスベルクなど歴史ある畑も点在。
ラインヘッセン(Rheinhessen)
日本ではあまりメジャーではないが、実はドイツ最大のワイン産地。
なめらかな果実味と穏やかな酸、バランスの取れた飲み心地が魅力です。

なだらかな丘陵地帯で「千の丘陵地」といわれています。
土壌も多様で、場所により表情が異なるので、ひとことで表すには難しい。

冷涼ながら、やや温暖な内陸性気候で、
平均気温は約10.5~11℃。

ライン川に面した斜面では、より繊細なリースリングが造られます。
ナーエ(Nahe)
モーゼルとラインガウの間に位置し、規模は小さいが品質の高さで知られる隠れた名産地。
果実味・酸・ミネラルのバランスに優れ、全体としてエレガントで調和のとれたスタイル。

モーゼルほどの緊張感はないが、しっとりとした透明感がある。
地質的には火山岩、砂岩、スレート、石灰岩など非常に多様で、これが味わいに複雑性を与える。

平均気温は約10.5℃。
ナーエ川に沿ってブドウ畑が広がり、斜面や標高差によって多彩なテロワールを表現する。
バーデン(Baden)
ドイツ最南端、フランス・アルザスに隣接する温暖な地域。
日照量も豊富で、年間平均気温は11℃以上とドイツ随一の温暖地です。

バーデンでは、リースリングよりもシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)が生産量の半分を占めており、近年評価も高い。
冷涼な気候のもと栽培されるブドウは酸味が高くなる傾向にあり、バランスをとるために醸造時にしっかりとした抽出やオーク樽での熟成をする生産者も多く、輪郭のはっきりとした厳格な味わいのワインが造られています。
北部では上質なリースリングも造られるが、バーデンでのリースリング生産量は10%ほど。丸みを帯びた酸と熟した果実味が特徴で、比較的ふくよかでリッチな印象。
ライン川沿いやカイザーシュトゥールの火山性土壌、石灰岩、レスなど、土壌の多様性もあり、スタイルは地域によって異なる。
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