リジェ・べレール DOMAINE DU COMTE LIGER-BELAIRを徹底解説!

ワインラヴァ―ならご存知、DOMAINE DU COMTE LIGER-BELAIR(ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレール)。

DRCやルロワ、アンリ・ジャイエと並ぶ、超有名ブルゴーニュ生産者のひとつですね。

この記事は ワイン中級者 ワイン上級者 におすすめ

その稀少性の高さから、近年価格が高騰していることや、購入本数の制限があることで、なかなか入手が難しくなってきています。私のような下々の民には手も出せないようなワインになってきております。世知辛い世の中です…。

さて、本ブログは下々の民らしく、とっておき用に取っておいたドメーヌ・ルフレーヴのマコン・ヴェルゼを飲みながら執筆しております。

目次

DOMAINE DU COMTE LIGER-BELAIRの概要

コント・リジェ・ベレール家はヴォーヌ・ロマネを拠点に、1815年からの歴史を誇るブルゴーニュの超名門。

その昔、初代ルイ・リジェ・ベレールがドメーヌを設立したころは、約60haを所有する大ドメーヌでしたが、相続問題により所有していた畑は分割され、ブドウの栽培から醸造、瓶詰などすべてルロワ、アルベール・ビショーなどのネゴシアンに一任していました。

そんな中、現代7代目を務めるルイ・ミッシェル・リジェ・ベレールが、これまで他のドメーヌに任せてきた自社畑を自ら手掛けるようになり、コント・リジェ・ベレールが誕生しました。

La Romanee Grand cru Monopole ラ・ロマネ・グラン・クリュ

参考価格:900,000円~

面積:0.8452ha

平均生産量:3,600本(12樽) 

30%は樹齢25年~45年、50%が樹齢65年、20%が樹齢105年

※下記に記載の樹齢は2020年時点での情報です。

ラ・ロマネ・グラン・クリュ

ヴォ―ヌ・ロマネの8つあるグラン・クリュのうち、コント・リジェ・ベレールだけが所有している、いわゆるモノポール。

北はリシュヴ―ル、南はラ・ターシュ。そして隣接するもう一つの畑は、あのDRC社だけが所有するロマネ・コンティという絶好の立地です。

リジェ・べレール家の言い伝え曰く、ロマネ・コンティとラ・ロマネはかつて同じブドウ畑であったとのこと。

そ、そうだったの…?

味わいは野性的なリシュヴ―ルと比べれば、ラ・ロマネもロマネ・コンティも同じ香りを持っている。

同じ雨や太陽を浴びているが、斜面の位置も違うし、同じテロワールではない。

仕上がってくるものは別物で、両者を比較することはできない。と現当主は語っているそう。

Echezeaux Grand cru エシェゾー グラン・クリュ

参考価格:170,000円~

面積:0.7188ha 

平均生産量:1,950本(6.5樽)

40%は樹齢85年、50%が樹齢65年、10%は樹齢25年~45年

特級畑エシェゾーは、約35.3haの面積で特級畑としてコート・ド・ニュイ地区の中では2番目に大きく、ヴォーヌ・ロマネに所属する11区画が集合した畑です。石灰粘土質土壌で、標高は250~300m。

生み出されるワインは、華やかなアロマとビロードのように滑らかなタンニンが魅力です。リジェ・ベレールはエシェゾーに0.62haの区画を所有し、2006年にリリース。

1912年、1935年に植えられた古樹から造られる味わいは、濃密かつフィネスに溢れた堂々たる佇まいです。

Vosne-Romanee 1er cru Les Chaumes ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ショーム

面積:0.1175ha 

平均生産量:600本(2樽)

樹齢:81年 

ヴォーヌ・ロマネ村の南側、ニュイ・サン・ジョルジュに接している1級畑。

わずかにラ・ターシュとも隣接しており、西側はプルミエ・クリュ・オー・マルコンソール、東側はプルミエ・クリュ・クロ・デ・レアである。

メオ・カミュゼが1.6ha所有しており、コント・リジェ・べレールが特級畑ラ・ターシュに隣接している区画を所有している。

Vosne-Romanee 1er cru Les Suchots ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・スショ

参考価格:120,000円~

面積:0.2192ha

平均生産量:900本(3樽)

樹齢:65年

北側が特級畑エシェゾー、南側を特級畑ロマネ・サンヴィヴァン・特級畑リシュヴ―ルに隣接した、抜群の立地の1級畑。

土質は石灰岩土壌の影響が強く、繊細でミネラル感の豊かなエレガントなワインが生まれます。

アタックの華やかさから余韻にかけて、官能的で優雅なスタイルに仕上がっています。

Vosne-Romanee 1er cru Aux Reignots ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・レニョ

参考価格:140,000円~

面積:0.7319ha

平均生産量:2,100本(7樽) 

樹齢:30年~90年

特級畑ラ・ロマネと隣接し、同じく特級畑のラ・グラン・リュとも小道を挟んで向かいあっている、小さなプルミエ・クリュ。

実質的にグラン・クリュ級のテロワールを持っているといわれるプルミエ・クリュです。リジェ・ベレールはこの畑に0.73haの区画を所有。

高樹齢のブドウを用いて仕立てられるキュヴェは、グラン・クリュを彷彿とさせるほど、力強く風格のある味わいを生み出します。

Vosne-Romanee 1er cru Les Petit Monts ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・ル・プティ・モン

面積:0.1297ha 

平均生産量:600本(2樽) 

樹齢:61年

1級畑プティ・モンは、「小さな山」を意味する名前です。特級畑ラ・ロマネとリシュブールの斜面の上部に位置し、北は1級畑クロ・パラントゥーに隣接する、絶好のロケーションに位置する銘醸畑。

特級畑リシュブールのような豊かな果実の風味や華やかさに加え、しなやかで優雅な味わいが特徴です。

Vosne-Romanee 1er cru Aux Brulees ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・ブリュレ

面積0.1157ha 

平均生産量:1樽(大きいサイズしか作っていない?)

特級畑リシュブール向かいのコンクール街道沿いに位置しています。周りの区画より標高が高くなっているため、冷涼な気候がブドウに与える上質な酸が特徴です。

また、1級畑レ・ボーモンに隣接しており、この周辺の高台部の畑は、特級畑のクオリティに迫るテロワールを持つことで知られ、他の1級畑と一線を画すポテンシャルを持っています。

Vosne-Romanee Clos du Chateau  ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー

参考価格:60,000円~

面積:0.8304ha 

平均生産量:3,500本(13樽) 

樹齢:50年 

ラ・コロンビエールに隣接する単独所有畑、クロ・デュ・シャトー。こちらもグラン・クリュ・ロマネ・サンヴィヴァンに垂直に並ぶ畑です。

同じく隣接するヴォーヌ・ロマネ ラ・コロンビエールよりも価格が高めなのは、グラン・クリュ寄りの斜面上部側に位置すること、リジェ・べレールのモノポールであることが大きいことがと考えられます。

Vosne -Romanee La Colombiere ヴォーヌ・ロマネ ラ・コロンビエール

参考価格:40,000円~

面積:0.7826ha 

平均生産量:3,000本(10樽) 

樹齢:30%が樹齢95年、30%は樹齢75年・40%は樹齢55年 

ラ・コロンビエールは、ヴォーヌ・ロマネの斜面下部側、グラン・クリュ・ロマネ・サンヴィヴァンに垂直に並ぶ畑。(ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デュ・シャトーに隣接)

プルミエ・クリュではない村名格ですが、その立地から”ロマネ・コンティにかなり近い地層を持った畑”と言われています。

Vosne -Romanee ヴォーヌ・ロマネ

面積:0.7260ha

平均生産量:2,700本(9樽) 

樹齢:30%が樹齢95年

ふう・・・つぎはニュイ・サン・ジョルジュ編でもやろうかなぁ~

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この記事を書いた人

ワインとねこが大好きなアラサーです。

某居酒屋店員として働く中で、ワインにみるみるハマり、気づけば転職。
ワインソムリエになって、日々知り得た情報を発信していきます!

なんだ、ワインって難しくないじゃん!と思ってもらえて、ワイン好きが増えていくとうれしいです。

◆JSAワインソムリエ取得(2021) ◆C.P.Aチーズ検定(2023)

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