【ソムリエ・エキスパート試験対策】ワイン以外のその他の酒類まとめ① 蒸留酒、酒精強化、リキュールなど 

この記事は ワイン上級者向け 試験受験者向け です

ソムリエ試験、2次試験・その他酒類対策 琥珀色~赤ワイン色のその他酒類の特徴まとめです!

無色のその他酒類のまとめはこちらをご覧ください。

アルコール度数:40度以上か?20度以下か?で分けて解説しています

目次

琥珀色 40度以上 残糖なし 

少量口に含んで、アルコール度数(ビリビリ)があり、甘みを感じなかったら

この蒸留酒グループの可能性が高いです。

早速いってみましょー!

⇒ 蒸留酒(琥珀色)

コニャック

原料:ブドウ (アルコール度数:40度)

ブランデーの一種でコニャックは、そのグレープブランデーの中でもフランスのボルドー地方北部にあるコニャック地方で造られ、厳しい規定をクリアしたものです。

※ブランデーとは、果実を発酵させた後に蒸留し、樽などで熟成させた蒸留酒のこと。

香り・特徴

香りは甘め、ほのかにラムレーズン、カラメル、バニラ

繊細でエレガント、クリーンな香り、余韻は少し甘め

アルマニャックより香りは華やか

アルマニャック

原料:ブドウ (アルコール度数:40度)

コニャックとアルマニャックの違いは、産地の違いです。

フランスのコニャック地方で造られるブランデーがコニャック。
フランスのアルマニャック地方で造られるブランデーがアルマニャック。

生産本数はコニャックが約1億7,000万本に対して、

アルマニャックは約700万本と全然違う。

香り・特徴

香りは甘め、ほのかにラムレーズン、アプリコット、干し草の香り

薬っぽい苦さもあり、コニャックよりも余韻は少しドライ

マール

原料:ブドウの搾りかす (アルコール度数:40度)

マールはブランデーの一種で、ワインを造る際に出るブドウの搾りかすを使って造られる。

ブルゴーニュではドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ボルドーではシャトー・ムートン・ロートシルトといった世界最高峰のワインの生産者が高品質なマールを造っています。

香り・特徴

ブドウの茎や枝、ぬかどこ、正露丸、アルコールの香り

カルヴァドス

原料:リンゴ (アルコール度数:40度)

アップルブランデーで、りんごを発酵して造るアップルワイン(=シードル)を蒸留して造るものです。

香り・特徴

りんごの香り、焼いたリンゴ、シードル

口に含んでも甘くない

ダークラム 

原料:さとうきび (アルコール度数:40度)

ダークラムのほかに、ホワイトラム、ゴールドラムがある。

違いは、樽熟成の年数による色の違いですね。

ソムリエ試験では、ダークラムが選ばれることが多い。

香り・特徴

甘めの香り、ラムレーズン、カラメルソース、シンナーのような香りも

スコッチウイスキー

原料:大麦 (アルコール度数:40度)

ウイスキーにも、いくつも種類がありますね。

スコッチ、バーボン、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズなど。

試験に出てくるのは、スコッチかバーボンが多い。

余裕があれば、ジャパニーズも特徴とらえておくといいですね。

香り・特徴

ピート香、スモーキーなアロマ、さわやか、ほんのり苦味

バーボンウイスキー

原料:とうもろこし (アルコール度数:40度)

香り・特徴

樽香、バニラ、甘くて重い香り

テキーラ(ゴールド)

原料:毒舌蘭 (アルコール度数:40度)

熟成期間2ヶ月~1年未満のクリアな味わいが特徴のブランコに、他のクラスの熟成したテキーラを加えることで、香りや旨みが増しているテキーラ。

香り・特徴

アロエ?やや甘めの香り、タバコの灰皿の香り…

無色のテキーラ(アニェホ)と香りの印象は変わらないです

琥珀色 40度以上 残糖あり 

少量口に含んで、アルコール度数(ビリビリ)があり、甘みを感じたら

このリキュールグループの可能性が高いです。

順番に見ていきましょう!

⇒ リキュール(琥珀色)

グラン・マルニエ

原料:オレンジ果皮 (アルコール度数:40度)

1880年の誕生より変わらないマルニエ・ラポストール家秘伝のレシピが生み出す、
オレンジリキュールの最高峰が、グラン・マルニエです。

香り・特徴

オレンジの香り。香りも味も甘い。

ベネディクティン DOM

原料:27種の薬草 (アルコール度数:40度)

修道院でうまれた長寿の秘酒。フランスを代表する香草リキュールブランドです。

1510年、フランス北西部ノルマンディ地方にあったベネディクト修道院で多種のハーブを調合した長寿の秘酒が発明されました。

香り・特徴

コーラ、キャンディ、砂糖のように甘い香り、ラムレーズン、カラメル、少しシンナーのような香り

アクアヴィット

原料:ジャガイモ、ハーブなど(アルコール度数:40度)

アクアビットはラテン語で「生命の水(aqua vitae)」を意味する。

スカンジナビア諸国では広く親しまれている蒸留酒。(無色もあり)

スウェーデン、デンマーク、ドイツでは主にトウモロコシ、ノルウェーではジャガイモを主原料としています。

香り・特徴

フェンネル香、キャラウェイ、ほんのり甘い香り

少しジンに似た香り

ドランブイ

原料:モルトウイスキー、はちみつ (アルコール度数:40度)

スコッチウイスキーリキュールの一種で、スコッチウイスキーをベースにしてあります。

ウイスキーの中でもモルトを使う事が多いです。

また、数十種類のハーブやスパイスで配合されており、これにより個々の味に特徴がでます。

香り・特徴

スコッチウイスキー、はちみつ

香りは甘いが、口に含むとウイスキーの味わい

琥珀色 酒精強化ワイン・リキュール(残糖あり)

色味が琥珀色(もしくは赤ワイン色)でアルコール40度以上ではないと判断できたら、この20度以下のグループになります。

基本残糖ありのタイプが多いので、酒精強化ワインぽいか?リキュールぽいか?で分けてみてください

琥珀色 20度以下 残糖あり (酒精強化ワイン)

シェリー(オロロソ)

シェリーとは?

シェリー酒とは、スペイン南部・アンダルシア地方のヘレス周辺で造られる酒精強化ワインの1種です。

一言にシェリー酒と言っても、辛口のフィノから極甘口のペドロ・ヒメネスまで、非常に多様なタイプがあり「シェリー酒の味わいはコレ!」と一括りにできない難しさがあります。

辛口タイプは大きく分けると、酵母を使って熟成させたシャンパーニュのような風味を楽しむタイプ、酵母の影響を与えずに熟成させた酸化熟成タイプの2つに分類できます。有名なのはフィノタイプとオロロソタイプです。

オロロソ=香り高いという意味を持つ、酵母の影響を与えずに熟成させた酸化熟成タイプ。

アルコール度数もフィノと異なり17~21度のフルボディなワインです。

香り・特徴

酸化の風味、シェリー香、クルミなどのナッツ類やコーヒー、カラメルなど

酸味が強い、飲むと甘みよりほろ苦さを感じる、余韻もそれほど甘くない

フィノに感じられるパンのような酵母の風味は一切ない

シェリー(フィノ)

フィノは酵母を使った熟成を経て造られたタイプ。

アルコール度数は約15%、軽めで繊細なスタイルです。

香り・特徴

リンゴやレモン、ハーブとシャンパーニュのようなイーストのニュアンスがふんだんに感じられます

オロロソが褐色がかった色に対し、フィノはレモン色の色調!

試験ではフィノよりオロロソが出やすい

マデイラ

マデイラとは?

マデイラは、ポルトガルの南西約1000km、大西洋に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワインです。

さきほどのスペインのシェリーと、後述するポルトガル本土のポートと合わせて、世界三大酒精強化ワインとして知られています。

マデイラでも赤ワイン・白ワイン、甘口・辛口と様々なタイプがあります

ほかの酒精強化ワインと異なるのは、ワインにブランデーを添加した後、加熱熟成をさせること。

香り・特徴

ナッツ、香りはシェリー(オロロソ)と似ている

熟成香、少し焦げた香りと甘い香り、黒蜜、飲んだあと余韻が少し甘い

ポート(トゥニー)

シェリー、マデイラと来て世界三大酒精強化ワインの最後のひとつ、ポートです。

これまた色々な種類があり複雑ですが、試験対策で押さえたいのはトゥニーとルビーのみ。

香り・特徴

ルビーポートと香り似ているが、ほんのり熟成香あり

ドライフルーツ、干しブドウの香り、梅酒に似たニュアンスも

ポート(ルビー)

トゥニーとは色が全然違い、赤ワインの色味をしているので、見分けはつきます。

後述するバニュルスと色が似ています

香り・特徴

ドライフルーツ、干しブドウ、濃縮ブドウジュース、梅、余韻に少しチョコ

マルサラ

マルサラは、イタリアの南にある島・シチリア島の最西端にあるマルサラで作られる酒精強化ワイン。

シェリーやポートと同様、ワインにブランデーを添加してつくられる。違いは、オーク樽で熟成すること。

世界三大酒精強化ワインにマルサラを合わせて世界四大酒精強化ワインともいうらしい。

香り・特徴

オロロソに似た熟成香、シェリー香、カラメル、アーモンド、バニラ

マデイラよりも焦げたニュアンスはなく、甘め

こちらも甘口・辛口とあり、熟成年数によって呼び方も変わる。白ワインベースが多い。

ティラミスを作るときに風味付けとして使われることもあるそう。

バニュルス

フランス最南端・スペインと国境を接する沿岸部で造られる、天然甘口ワイン(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)を指します。

バニュルスは産地(AOC)の名前で、タイプは赤・白・ロゼとある。

赤の若いバニュルスは、ルビーポートに色が似ていて、濃い赤ワイン色をしている

香り・特徴

香ばしいアーモンドの香り、飲むと甘い

ピノ・デ・シャラント

フランス産で、ブドウ果汁にコニャックをブレンドして熟成させた甘い味のワインのようなもの。

これも酒精強化ワインのひとつです。試験で出る可能性はそんなに高くないですが、一応。

ピノ・デ・シャラントとは?

酒精強化ワインのなかのVDL「ヴァン・ド・リキュール」の中の一種であり、

ヴァン・ド・リキュールとはフランスにて未発酵のブドウ果汁にアルコールを加えて数年の熟成を経たものを指します。

その加えられるアルコールとしてコニャックを使用する場合を「ピノ・デ・シャラント」と呼びます。ちなみにアルマニャックを使用したVDLもあります。

香り・特徴

ほんのり熟成香、かぜシロップのような味

琥珀色 20度以下 残糖あり (リキュール)

長かった酒精強化ワイングループが終わり、ようやく琥珀色の低アルコールリキュールです。

香りに特徴がしっかりあるので、覚えやすいです!

チナール

原料:アーティチョーク+数種類のハーブ

アーティチョークをメインに10種類以上使用したハーブリキュール。

アーティチョークの味は加熱するとほくほくとして、甘くない栗や百合根、クワイのような食感。

香り・特徴

薬草・アーティチョークの香り、甘くてほろ苦い味わい

イェーガー・マイスター

原料:56種類のハーブ、スパイス

ドイツ生まれのハーブリキュール。ドイツ版養命酒ともいわれたりします。

香り・特徴

薬草の香り、歯磨き粉のような清涼感

チナールと少し似ているが、イェーガー・マイスターの方が度数を感じる

サザン・カンフォート

原料:フルーツやスパイス、それにベースとなる中性スピリッツ

アメリカ生まれのフルーツ系リキュール。

香り・特徴

パッションフルーツ、ピーチ、オレンジ、レモン?

飲むとシナモンやバニラ、キャラメルのような甘いフレーバーも

アマレット

原料:あんずの核

アプリコット(杏)の種子の中心にある、「杏仁」という核を原料に作られたリキュール。

香り・特徴

杏仁豆腐、しっかりあまめ

トカイ(トカイ・アスー)

ハンガリーの貴腐ワイン。原料:ブドウ

フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並んで世界三大貴腐ワインの一つとして有名ですね

トカイには大きくアスーとエッセンシアがあるが、エッセンシアは高価なので試験に出るとしたらアスーかと。

香り・特徴

完熟した果実の香りを持ち、貴腐ワインの深い甘みとわずかな苦味も感じられる。甘い

ラノリン香(ワセリンに似たオイル香)、セメダインの香り??

紹興酒

原料:もち米

紹興酒、私は試験本番まで飲んだことなかったので、養命酒の雰囲気で感じ取ろうと思ってました。笑

なので大したコメント書けないです、ご容赦ください…

香り・特徴

漢方薬のような苦味、酸化熟成香、飲んでも甘くはない

日本酒に渋みと酸味を足した感じ…?

梅酒

これは出たら分かると思うので割愛。

とはいえ過去に試験問題に出たこともあるので、要チェックですね

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ワインとねこが大好きなアラサーです。

某居酒屋店員として働く中で、ワインにみるみるハマり、気づけば転職。
ワインソムリエになって、日々知り得た情報を発信していきます!

なんだ、ワインって難しくないじゃん!と思ってもらえて、ワイン好きが増えていくとうれしいです。

◆JSAワインソムリエ取得(2021) ◆C.P.Aチーズ検定(2023)

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次